第７条【慣習】、第８条【単一国家】、第９条【国籍】、第10条【世俗国家】、第11条【平和及び国家安全保障】、第12条【国際関係】

第１編【基本原則】

第７条　憲法に反することなく、人間の尊厳を侵害しない慣習は有効であり、法的効力を認められる。

第８条　アンゴラ共和国は単一国家であり、憲法及び法律に従い、地方の権力機関の自治権並びに行政の非集権及び分権の原則を尊重する。

第９条　アンゴラ国籍は、固有のもの又は取得されるものである。
２　アンゴラ国籍の父又は母の子は、アンゴラで生まれたか外国で生まれたかにかかわりなく、出身によるアンゴラ市民である。
３　アンゴラの領域内で発見された新生児は、出身によるアンゴラ市民と推定される。
４　出身によるアンゴラ市民は、固有の国籍を剥奪されることはない。
５　法律により、アンゴラ国籍の取得、喪失及び再取得の要件について定めるものとする。

第10条　アンゴラ共和国は世俗国家であり、法律に従って国家と教会を分離する。
２　国は、各種の宗教団体を容認及び尊重する。宗教団体は、アンゴラ共和国の憲法及び法律に従い、自由に組織し、活動を行うことができる。
３　国は、憲法及び法律に従い、憲法及び公共の秩序に反しない限り、教会及び宗教団体並びに信仰の場所及び対象を保護する。

第11条　アンゴラ共和国は、平和及び進歩を希求する国家である。憲法及び法律並びに国際条約の尊重並びに平和及び国家安全保障は国の義務であり、全ての者の権利及び責任である。
２　平和は、法律の優先及び法の支配に基づくものであり、国家の安定及び発展に必要な条件を保障することを目的とする。
３　国家安全保障は、法律の優先及び法の支配、包括的な安全保障制度の重視並びに国民意思の醸成に基づくものであり、いかなる脅威及び危険に対しても、国家の安全並びに安定及び発展を保障することを目的とする。

第12条　アンゴラ共和国は、国際連合憲章及びアフリカ連合憲章の原則を遵守及び適用するとともに、以下の原則に基づき、あらゆる国家及び国民との間に友好協力関係を構築する。：
（a）国家の主権及び独立の尊重。
（b）国家間の平等。
（c）民族の自決及び独立。
（d）紛争の平和的解決。
（e）人権の尊重。
（f）他国の内政への不干渉。
（g）互恵主義
（h）テロリズム、麻薬取引、人種差別、汚職並びに人身売買及び臓器売買の否定及び撲滅。
（i）平和、正義及び人類の進歩のために、あらゆる人民と協力すること。
２　アンゴラ共和国は、民族間の関係におけるあらゆる形態の植民地主義、侵略、抑圧、支配及び搾取の廃止を擁護する。
３　アンゴラ共和国は、アフリカのアイデンティティを醸成し、アフリカ民族の文化遺産の充実を支持するアフリカ諸国の行動を促進する。
４　アンゴラ共和国は、地域的又は国際的な組織の枠組みの中で、平和維持軍並びに軍事協力及び集団安全保障の制度への参加を妨げることなく、自国の領域における外国の軍事基地の設置を認めない。

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