第５条【国民主権、普通選挙、選挙権】、第６条【政党】、第７条【一人政党の禁止】、第８条【政治活動の自由】、第９条【領域】

第１編【総則】

第１章【国家及び主権】

第２節【主権】

第５条　国家主権は国民に帰属する。全ての権力は国民に由来し、国民は国民投票又は選挙によって直接これを行使し、代表者を通して間接的に行使する。
国民のいかなる一派又は個人も、これを行使する権限を有しない。
法律により、選挙及び国民投票を組織する条件について定めるものとする。
選挙権は、普遍的で、平等かつ秘密とする。直接選挙又は間接選挙とする。
この憲法の第72条、第102条及び第106条の規定を損なうことなく、18歳以上で市民的及び政治的な権利を享受する、両性の全てのコンゴ人は、法律の定める条件の下で、選挙権及び被選挙権を有する。

第６条　コンゴ民主共和国では政治的多元主義が認められる。
市民的及び政治的な権利を享受する全てのコンゴ人は、政党を設立し、又はその選択する政党に加入する権利を有する。
政党は、選挙権の実現、国民意識の強化及び市民教育に貢献するものである。法律、公の秩序及び善良の風俗を尊重し、自由に結成及び活動することができる。
政党は、多元的民主主義、国民統合及び国民主権の原則を尊重しなければならない。
政党は、法律の定める条件の下で、選挙運動又はその活動の資金を調達するために、国から公的資金を受け取ることができる。

第７条　何人も、いかなる形であれ、国内全域又は一部の地域において、単独で政党を設立することはできない。
一人政党の設立は、時効によって消滅することのない国家反逆罪を構成し、法律によって処罰されるものとする。

第８条　コンゴ民主共和国では野党が認められる。その存在、活動及び権力の民主的な獲得のための闘争に関連する権利は、神聖なものである。それらは、この憲法及び法律によって全ての政党及び政治活動に課される以外の制限を受けることはない。
組織法により、野党の地位について定めるものとする。

第９条　国は、特に土壌、地下土壌、水域及び森林に対して、コンゴの空域、河川、湖沼及び海域並びにコンゴの領海及び大陸棚に対して恒久的な主権を行使する。
前段に規定する国家の領域の管理及びコンセッションに関する手続きは、法律によって定めるものとする。

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