R6年度第1回高認化学基礎大問2解説
大問2【物質と化学結合】
問1【電解質・非電解質】
食塩(主成分:塩化ナトリウム$\mathrm{NaCl}$)と砂糖(主成分:スクロース$\mathrm{C_{12}H_{22}O_{11}}$)をそれぞれ純水に溶かして水溶液をつくった。この2つの水溶液を区別する実験に関する会話文中の空欄に当てはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。
先生:「今日は、食塩と砂糖の水溶液を区別する方法を考えてみましょう。」
生徒1:「見た目だとわからないです。」
先生:「 食塩の主成分である塩化ナトリウムは【イオン】からなる結晶であり、水に溶けて【電離】する物質なので電解質といいます。
砂糖の主成分であるスクロースは水に溶けて【電離】しない物質なので、非電解質といいます。」
生徒1:「それなら、水溶液に電気が流れるかどうかを確認してみればいいのかな。」
生徒2:「 電気が流れた方が食塩の水溶液、電気が流れない方が砂糖の水溶液であると考えられるね。」
問2【イオン結合】
次の各原子の組合せでできる化合物において、イオン結合を形成するものはどれか。・$\mathrm{Mg}$(マグネシウム)と$\mathrm{Cl}$(塩素)である。:塩化マグネシウム($\mathrm{MgCl_2}$)
問3【共有結合(水素分子)】
次の図は水素分子$\mathrm{H_2}$の電子配置を模式的に表したものである。水素分子に関する下の文中の空欄に当てはまる語句の組合せとして、正しいものはどれか。
水素分子は、2つの水素原子が【共有結合】によって結びついてできた分子である。
このとき各水素原子は貴ガス(希ガス)の【ヘリウム】原子と同じ電子配置となっている。
問4【共有結合の結晶(ダイヤモンド、黒鉛、ケイ素)】
次の表は共有結合の結晶であるダイヤモンド、黒鉛、ケイ素について、構造、結晶の色、用途をまとめたものである。表中のA~Cに当てはまる物質の組合せとして、正しいものはどれか。・A:ケイ素、B:ダイヤモンド、C:黒鉛
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