R6年度第2回高認物理基礎大問3解説
大問3
問1【氷の融解】
冷凍庫から取り出した氷を容器に入れ、容器にヒーターで一定の熱を加え続け、100℃になるまで熱した。そのときの温度変化は図のようなグラフとなり、温度が変化しない時間帯があった。
温度上昇が止まった時刻を$t_1$、再び温度が上昇し始めた時刻を$t_2$とする。(1)温度が変化しない時間帯では、容器の中はどのような状態になっているか。
・固体と液体がある状態
(2)条件を変えて同様の実験を2つ行った。
実験1は氷の質量のみを変えて実験し、実験2はヒーターの出力のみを変えて実験した。
どちらの実験結果のグラフも$t_1$から$t_2$の間の時間が長くなった。
このとき、実験1の氷の質量と実験2のヒーターの出力を、それぞれどのよ
うに変えて実験したのか。
条件の変化の組合せとして正しいものはどれか。
・実験1の氷の質量:増やした、実験2のヒーターの出力:小さくした
問2【合成抵抗】
同じ抵抗値$R$の抵抗3つと電圧$V$の電池を用いて、図1~図3のように3通りの回路を作った。それぞれの回路の点A、点B、点Cを流れる電流$I_A, I_B, I_C$の大きさの関係を表しているものとして正しいものはどれか。・合成抵抗の大きさは$\text{回路1} > \text{回路2} > \text{回路3}$
よって、$I_C > I_B > I_A$
問3【$\alpha$線、$\beta$線、$\gamma$線、$\mathrm{X}$線】
次の文は、放射線について述べた文である。文中の空欄にあてはまる放射線は$\alpha$線、$\beta$線、$\gamma$線、$\mathrm{X}$線のうちのどれか。
【$\alpha$線】は電磁波ではなく粒子であり、電離作用は最も大きいが、透過力は最も小さい。
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