『おっさん陰陽師の友人は元SKE48(3)【金城ひとみ編】』第3章
『氷河期世代のおっさんだけど、陰陽師の力で妖怪事件を解決したら、芸能人(元SKE48)の友人ができた件(3)【金城ひとみ編】』
第3章 ひとみさんの近況
「金城さんはSKEを卒業した後、どこで何をされていたんですか?」「タレントとして活動しているのよ。東海地方のラジオ局でパーソナリティもしているから、晴彦君も知ってるかと思って。晴彦君は、時々ラジオを聴くって言ってたから。」
「えぇ、ラジオは時々聴いてますけど、一日中聴いてるわけではないので・・・最近は、ニュースと天気予報が聞ければいいやと割り切って、チャンネルをずっとNHK-FMにしているんです。」
「へぇ、そうなんだ。金城さんのラジオ番組、SKE時代からのコアなファンもいて、すごく人気があるみたい。私もどこかのラジオ局で自分の番組持ちたいなぁ。」
その後、私は、桃子さんと二人でひとみさんに会いに行く日時を決め、事務所に帰った。
事務所に帰った私は、コーヒーを飲みながら今回の案件についてぼんやりと考えていた。
ラジオをつけると、NHK-FMはクラシック音楽の番組を放送していた。
チャンネルを久しぶりに、やしの実FMに変えてみた。
ゲストで出演している豊橋の高校生たちが、クラブ活動について話していた。
(さて、今回の案件はどう片付けよう。妖狐を始末して、金城さんを病院に連れていくのが一番オーソドックスで簡単明瞭な解決方法だけど・・・妖狐に罪はないか・・・)
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