『おっさん陰陽師の友人は元SKE48(3)【金城ひとみ編】』第4章
『氷河期世代のおっさんだけど、陰陽師の力で妖怪事件を解決したら、芸能人(元SKE48)の友人ができた件(3)【金城ひとみ編】』
第4章 名古屋の喫茶店にて
私と桃子さんは、名古屋のコメダでひとみさんと会うことになった。先にお店に入ってコーヒーを飲んでいると、ひとみさんも数分後にお店に入ってきた。
「すいません、お待たせしました。金城です。」
「金城さん、今日はありがとう。こちらが晴彦君。」
「はじめまして、安倍晴彦と申します。」
ひとみさんは一見すると普通の人に見えたけれど、話が元カレのことになった途端、何かに取り憑かれたかのように、恐ろしいことを口走るようになった。
基本的には支離滅裂なのだけれど、要約すると、
「私をコケにしたあの男は許さない。私が特別な力を神から授かったのは、邪悪なあの男を誅殺するためなのだ!」
「邪魔するなら、モモちゃんでも許さない!」
そう言うと、ひとみさんは立ち上がり、コーヒーの代金を支払いもせずに、突然外に飛び出していった。
どうやら、私たちが余計なことをする前に、今からその邪悪な男を誅殺しにいくつもりらしい。
「どうしよう、晴彦君!」
「モモちゃんはコーヒーの代金を支払っておいてください。私は金城さんを追いかけて、何とかします!」
「分かった。お願い、晴彦君!」
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