『異世界転生者はブラックサンダー使い【第2章】』第1節
『氷河期世代のおっさんだけど、異世界転生したらブラックサンダーの能力を付与された件』
第2章 帝都での一夜
第1節 反乱軍のアジト
私は、反乱軍の娘メグミを助けたことにより、そのメグミさんの案内で反乱軍のアジトに行くこととなった。アジトに着くと、私は、将軍の娘メグミを救出した大魔法使いとして、アジトの皆から歓待された。
その後、こちらの世界の状況について、メグミさんに説明してもらった。
こちらの世界は、長い間、3つの勢力によって分割統治されていた。
北方の帝国、南方の共和国、そして西方の魔王統治領である。
3つの勢力は均衡し、それなりに安定していたのである。
しかし、近年、帝国の先帝が崩御し、現在の皇帝が即位してから大変なことが起こった。
この皇帝は、恐ろしい悪魔のような人物であった。
なんと西方の魔王軍と軍事同盟を締結し、魔王軍のモンスターたちと共に共和国に攻め込んできたのだ。
不意を突かれた共和国軍は瞬く間に壊滅し、旧共和国領は、帝国軍兵士と魔王軍のモンスターたちが占領・闊歩する無法地帯と化した。
散り散りとなった旧共和国軍は、各地で反乱軍として抵抗しているのだった。
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