『平凡なおっさんだけど霊界探偵に採用されました【第3章】』第2節
『氷河期世代のおっさんだけど、豊川稲荷で道に迷ったら霊界探偵に採用された件』
第3章 黄金のきつね像
第2節 黄金のきつね像
「黄金のきつね像は、豊川稲荷が所蔵する宝物です。豊川稲荷といっても、この世にある豊川稲荷ではありません。あの世と言いますか・・・霊界の豊川稲荷です。」「そうですよね。豊川稲荷に黄金のきつね像があるなんて、今まで聞いたことがありませんから。」
「私がつかんだ情報によると、明日の深夜、キャッツ・ファングがそれを盗みにくるらしいのです。」
「それでは、ボスと私で、きつね像を警備するんですか?」
「いえ、キャッツ・ファングは3人組です。こちらも3人で警備しないと、とても太刀打ちできません。名古屋の大谷君にも応援を頼んであります。」
「大谷さんですか。それは心強いですね。」
「私のつかんだ情報が間違いで、何も起きなければ、それが一番よいのですが・・・」
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