『平凡なおっさんだけど霊界探偵に採用されました【第1章】』第3節
『氷河期世代のおっさんだけど、豊川稲荷で道に迷ったら霊界探偵に採用された件』
第1章 霊界探偵
第3節 万能錫杖
「それで・・・ボス。私はどんな仕事をすればよいのですか?」「そうですねぇ・・・では、まず、この万能錫杖をお渡しします。霊界探偵が使う大切な道具です。それでは、肩慣らしに、それでお祓いでもしてみますか?」
「お祓い・・・ですか?」
「はい。今日の夜、豊橋駅のホテルアソシアで異業種懇談会みたいなものが開催されます。そこに行って、この方にお会いし、その万能錫杖でお祓いしてみてください。」
ボスはそう言って、私に名刺を1枚手渡した。
「分かりました。懇談会に潜入すればいいんですね。でも、私、お祓いなんてやったことないんですが・・・」
「大丈夫ですよ。あなたは心配性なんですねぇ。その錫杖をかざすだけでよいのです。適当な理由をつけて、錫杖をかざす。それだけのことです。」
「適用な理由・・・分かりました。それぐらいなら、私にもできそうです。」
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