『異世界転生者はブラックサンダー使い【第2章】』第2節
『氷河期世代のおっさんだけど、異世界転生したらブラックサンダーの能力を付与された件』
第2章 帝都での一夜
第2節 剣術の修行
私はしばらくこのアジトで、剣術の修行をすることにした。アジトで一番の剣士に指南してもらうこととなった。
メグミさんには不思議がられた。
「まことさんは、強力な魔法を使える大魔法使いとして即戦力になるのに、なんでまた一から剣術を修行されるのですか?」
「いえ・・・あのー、何と言ったらいいのか・・・剣術の修行が、実際の戦闘における魔法の使い方の、何か参考になると思いまして・・・」
「そうなんですか。まことさんは研究熱心なお方なんですね。」
数か月間、剣術を修行した。
私は、中学・高校時代の体育の時間に剣道を少し習っただけの男である。
結局、一般の兵士が身に付けている程度の剣技しか習得できなかった。
先生の剣士からは、
「まこと殿は、魔法使いとしては一流かもしれませんが、剣士としてはまだまだです。実戦では、剣ではなく魔法で戦わないと、早々に命を落としますぞ。」
と言われる始末。
しかし、私が剣術を修行したのは、理由があることだった。
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