『異世界転生者はブラックサンダー使い【第3章】』第2節
『氷河期世代のおっさんだけど、異世界転生したらブラックサンダーの能力を付与された件』
第3章 西方の宿屋
第2節 小池の宿屋
暗黒剣士に変装して王都を散策していると、奇妙な噂話を耳にした。モンスターの跋扈するこの西方で、人間を相手にする宿屋があると言うのだ。
私はずっと野宿していたので、早速その宿屋を探してみることにした。
その宿屋は、王都や他の集落からかなり離れた場所にポツンと建っていた。
小さな池の近くにある、それなりに立派な宿屋だ。
「ごめんください。一晩泊めていただけませんか。」
「はーい!」
出てきたのは普通の人間だった。おっぱいの大きな女性である。
「私、普通の人間ですけど・・・大丈夫でしょうか?」
「はい、大丈夫ですよ。人間の方も時々、お見えになりますよ。そんなめずらしくもありません。」
「私、まことと申します。それでは、よろしくお願いいたします。」
「私はエイコと申します。それでは、どうぞこちらへ。お入りください。」
晩ご飯は肉料理が多かったけれど、とてもおいしかった。
その後、浴場で体を洗い、久しぶりにすっきりした。
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