『異世界転生者はブラックサンダー使い【第2章】』第5節
『氷河期世代のおっさんだけど、異世界転生したらブラックサンダーの能力を付与された件』
第2章 帝都での一夜
第5節 能力2(雷速の剣技)
剣術は一般の兵士以下の私に、なぜこんなことができたのか。実は、ブラックサンダーの能力は、単なる雷属性の攻撃魔法ではなかったのだ。
ブラックサンダーの魔力を体内に溜めると、雷の速さで動くことができる。
周囲から見ると、私が雷の速さで動いているように見えるけれど、逆に、私から見ると、周囲がスローモーションで動いているように見える。
スローモーションというよりも、ほとんど静止状態だ。
誤解を恐れずに、簡潔に説明すると、私は時を止める能力を手に入れたのだ。
これこそ、私が剣術を修行した理由である。
剣術が使えれば、時を止めている間に、何人でも敵を斬殺することができる。
3秒で1人殺せるとすると、1分で20人、1時間で1200人、10時間で12000人殺せる計算である。
私一人で、帝国も魔王軍も滅ぼすことができるだろう。
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