『異世界転生者はブラックサンダー使い【第2章】』第4節
『氷河期世代のおっさんだけど、異世界転生したらブラックサンダーの能力を付与された件』
第2章 帝都での一夜
第4節 帝都のとある酒場
私は帝国領内を旅することとなった。帝国領に入ると、帝都に直行した。帝都に着いた頃には、すっかり日が暮れていた。
小さな酒場が賑っていたので、そこで夕食を食べることにした。
酒場は、二人の姉妹が切り盛りしていた。
姉の方がキョウコ、妹の方がミカという名前らしい。二人ともおっぱいが大きかった。
私は夕食を食べた後に、少し地ビールを飲んでいた。
酔っ払ったモンスターが、姉のキョウコさんにしつこくからんでいた。
「お客様、飲み過ぎですよ。やめてください。」
「いいじゃねぇか。俺は帝国軍と共に戦った、魔王軍の隊長様だぞ!」
帝国内では、魔王軍と同盟を締結して以来、魔王軍のモンスターたちが大きな顔をして闊歩しているようだ。
私はそのモンスターに注意した。
「少し静かにされた方がいいですよ。他のお客さんも見ていますよ。」
「うるせぇ!お前・・・関係ねぇだろっ!それとも、なんだぁ?その腰にぶら下げてる貧相な剣で、俺と戦うつもりかっ!!」
「戦うかどうかはともかく、他のお客さんに迷惑ですから、酔いを醒ましがてら、外に出ましょうか。」
私とそのモンスターは表に出た。
するとそのモンスターは、いきなり私に襲いかかってきた。
私は剣を抜くと、一瞬でこれを斬殺した。
そして、近くにあった荷車にその死体を乗せると、一瞬でこれを山奥に運んで、ブラックサンダーで炭にした上で、粉々にして証拠隠滅した。
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