『異世界転生者はブラックサンダー使い【第1章】』第2節
『氷河期世代のおっさんだけど、異世界転生したらブラックサンダーの能力を付与された件』
第1章 反乱軍の娘
第2節 特殊スキル
「別の世界?元の世界に戻ることはできないのですか?私は死んで、生まれ変わるのですか?それとも夢の世界にいるのですか?」「まぁ・・・なんだ・・・いちいち説明するのはめんどうじゃ。とにかく、しばらくこちらの世界で暮らしておれば、追々理解することができるじゃろう。」
「めんどくさいって・・・」
「ところで、こちらの世界で生きていくには、それ相応のスキルがないと生きていけんぞ。剣とか魔法とか・・・どのような能力を所望じゃ?」
「スキルって・・・特にこれといって・・・剣?魔法?生きていけない?どんな物騒な世界なんだよ・・・」
「お主のポケットに奇妙なものが入っておったが・・・何じゃこれは?」
「えっ?・・・あぁ、それは後で食べようと思って、ポケットに入れておいたブラックサンダー・・・」
「何と!ブラックサンダーを所望か?・・・転生者にやるには、ちともったいないスキルじゃが・・・まぁ、いいじゃろう。1000年ぶりの客人じゃ!では、ブラックサンダーの能力を付与しよう!!こちらの世界でしばらくさまようがよい。求めよ、さらば与えられん!!!」
「えっ?何??ブラックサンダー???」
そこからまた、私の意識は飛んでしまった。
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