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コミュニティという言葉で世界を捉える。

1 モデルを構築する意義

 政治経済に限らず、社会科学においてはシンプルなモデルを構築し、研究対象を分析することがある。
無数に存在する個々の要素について、その動きと相互作用を全て計算・予測・総合することをあきらめ、研究目的のために割り切るのである。
モデルを構築すれば、場合によっては確率・統計の手法を駆使する必要があるかもしれないけれど、一般的な問題は大体理解することができる。

2 主観と客観

 客観的には、私がいてもいなくても世界は変わらず存在し続ける。
しかし、主観的には、私がいない世界は、私にとって存在しないも同然である。
私が認識するから、この世界は存在する。
そもそも、客観的な世界は、私が所属する人間社会における共通認識にすぎない。

何が言いたいのかというと、この世界をどのように認識・理解するのかは、本質的に個別・具体的なことなのだと私は思う。
そういう意味で、フェイクとファクトを区別することは、本質的に不可能なのである。

3 人間とコミュニティ

 人間は社会的動物であり、何らかのコミュニティに所属している。
これを生物学的な人間の本質であると、とりあえず定義してみたい。
では、コミュニティとは何なのか。
ここではコミュニティの定義にこだわらず、一般的にコミュニティと理解されているものを列挙してみる。

家族、町内会、宗教、学校(小学校、中学校、高校、専門学校、大学など)、会社、クラブ・サークル(スポーツ、文芸、サブカルチャーなど)、各種SNS(mixi、Facebook、Instagram、Twitter、LINE、YouTube、各種掲示板)・・・

4 お金の価値

 お金は、それ自体が唯一最高の価値あるものだからみんな欲しがるのではなく、みんなが欲しがる共通の価値媒体であるという事実によって、その存在価値が裏付けられている。
「お金よりも大事なものがある」からこそ、お金は史上最大の影響力を誇るのだBooks&Apps

コミュニティ論の文脈で換言すれば、所属するコミュニティは人それぞれだけれど、お金だけは共通の価値媒体としてその存在価値が認められる。
逆から言えば、貯金、年金、その他の社会保障給付によって生活できて、お金のために働く必要のない人間は、所属するコミュニティを極小化できるはずである。

5 コミュニティと自由

 閉鎖性は人間を陰湿にする。
・げに恐ろしきは人の業なり。:https://tanakah17191928.blogspot.com/2019/03/blog-post_14.html

人間の集団が閉鎖的であれば、人間関係が陰湿になる。
学校(小学校、中学校、高校)、地域や職場の人間関係がウエットになるのは、参入と退出が制限されているからである。
コミュニティ選択の自由がないために、人は学校や職場の人間関係に悩むことになる。

挙句の果てに、宝くじが当たれば退職できるとか、定年まであと何年だとか、夢想したりする。
お金があれば自由になれる、幸せになれるという錯覚が生じる原理の一つだと思う。

6 就職と就社

 日本の就職は、就社であると揶揄される。
小難しいカタカナ英語を使えば、日本の雇用はメンバーシップ型である。
近年、ジョブ型雇用への転換がよく主張されているけれど、なかなか変化しない。
メンバーシップ型雇用が制度的にも、そして日本人の意識にも定着してしまっている。

コミュニティ論の文脈で換言すれば、会社で働く日本人はその会社・職場というコミュニティに所属しており、メンバーとして協調することが重視される。
時々それを理解していない人間が、自分の知識、能力やスキルを過信して、組織内での居心地を悪くしてしまい、そのまま退職してしまうことさえある。

7 労働市場と市場原理

 人が余れば賃金が安くなり、人手不足であれば賃金が高騰する。
政治経済的な現象は大概、市場メカニズムで説明できる。
なぜ氷河期世代が発生したのか、もちろん当時の政治経済の状況を丹念に分析する必要があるだろう。
・失われた30年の本質。:https://tanakah17191928.blogspot.com/2021/11/30.html

しかし、市場メカニズムでとりあえずシンプルに説明することもできる。
第二次ベビーブーム世代を含む人口のボリュームゾーンで、労働市場に人材が潤沢に供給されたために、買い叩かれたのではないか。
氷河期世代の中には、労働市場における競争に過剰適応して、学歴、資格やスキルに異常にこだわる人がたまにいる。

8 ティンバーゲンの定理とマンデルの定理

 最後に、一般的な問題解決のために使える考え方をメモしておく。
進学や就職の際にも使えると思う。
一つの課題を解決するために、一つの(最善の)手段を考えるべきである。
進学を考え、あるいは就職活動をする際に、いろいろな要素をごちゃごちゃに混ぜて考えてしまう人がいる。

お金が稼げるか、就転職に有利な知識、技術やスキルが身に付くか、社会的なステータスが高いか、実家から通えるか、転勤があるか、海外で活躍できるか、残業があるか、福利厚生が充実しているか、仕事は楽か・・・
そもそも就職する人のほとんどは、生活のためにお金を稼ぐ必要があるのだから、重要なのは給料であり、次にその仕事を長く継続できるかどうかだろう。
そして、仕事を長く継続できるかどうかは、職場における居心地次第である。

学校であれ職場であれ、それはコミュニティであり、所属する人間にとって一つの(重要な)居場所なのである。

この記事を英語で読む。

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