『妖怪保護活動家・氷室忍(5)【妖怪・ラーメン次郎】』第4章
妖怪保護活動家・氷室忍が、友人から妖怪・ラーメン次郎を追い出したついでに仮説を披露するの巻
第4章 行動原理
氷室とハルカと座敷わらしは近くの喫茶店に入った。氷室は自分とハルカのコーヒーと、座敷わらしのミルクを注文した。
その後、氷室は真面目な顔でハルカに言った。
「妖怪を封印して別の場所で放流したり、退治したり、放っておいたり・・・実は、私なりの理由があるんです。」
ハルカは意外に思って言った。
「面白半分じゃなかったんですね・・・あっ、すいません、失礼なことを言って。」
氷室は微笑んで答えた。
「ハハハッ。いいんですよ。確かに面白半分です。でも、半分は真剣なんです。」
「退治する理由と放っておく理由は理解できるんですが、封印して別の場所で放流するのにも理由があるんですか?」
ハルカが聞くと、氷室は真面目な顔で答えた。
「はい。私は、そもそもこの東三河で妖怪が発生するようになった原因を知りたいのです。」
ハルカは驚いて氷室に聞いた。
「妖怪の発生に原因があるんですか?」
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