『スライムハンター・東一郎(3)【東三河の街】』第3章
『鬼畜不倫で全てを失った人気俳優・東一郎が、東三河の街の居酒屋で別班のエージェントから真相(?)を聞くの巻』
第3章 おかしな研究
木村は話を続けた。「研究中のスライムたちに、おかしなことを学習させ始めたんです。人間社会における、愚かな人間たちの様々な愚行をインプットしたんです。」
東が木村に聞いた。
「人間の愚行って、具体的にはどんなことですか?」
「残虐な犯罪行為とか、暴力的あるいはエログロナンセンスな小説、映画、ドラマ、まんがやアニメとか、いろいろなジャンルのアダルトビデオとか、まぁ、ありとあらゆる情報をインプットしたんです。」
「それでどうなったんですか?」
東が聞くと、木村は肩をすくめて言った。
「分かりませんが、もしかすると、これからそれが分かるのかも知れません。それを知りたくて、彼は教育したスライムたちを野に放ったのでしょう・・・たぶん。」
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