『スライムハンター・東一郎(4)【科学者との対決】』第1章
鬼畜不倫で全てを失った人気俳優・東一郎が、南信州の山小屋で狂気の科学者と対決するの巻
第1章 新たな来訪者
東は、南信州の山小屋で朝食の準備をしていた。火を起こしていると、誰かが歩いてくる音が聞こえてきた。
「木村さんですか?」
東が声をかけると、その人物は木村ではなかった。
見たことのない顔だった。
「どうも、おはようございます。別班のエージェント・安藤です。」
男は微笑みを浮かべて東にあいさつした。
「木村さんの同僚ですか。」
東が聞くと、安藤は意味深な表情でつぶやいた。
「木村と名乗っているのか、あいつは。東さん、あいつの名前は木村ではありません。別班のエージェントというのも嘘です。」
東は驚愕して絶句した。
「・・・えっ・・・何を言って・・・」
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