『スライムハンター・東一郎(1)【南信州の山】』第3章
『鬼畜不倫で全てを失った人気俳優・東一郎が、南信州の山でスライムハンターとしてスカウトされるの巻』
第3章 別班のエージェント
「いや、お見事ですね。スライムのコアを一発で撃ち抜くとは。」木の陰から不審な人物が現れた。
「あなたは・・・」
東はその不審者に目を向けて身構えた。不審者は答えた。
「怪しいものではありません。私は別班のエージェントです。」
「別班?・・・別班ってあの・・・」
「はい。私は、陸上自衛隊・秘密情報部隊のエージェント・木村です。」
「その別班が、なんでこんなところにいるんですか?」
木村は答えた。
「アレを見らてしまいましたから、もう話すしかありませんね。」
木村はスライムの残骸を示して言った。
「アレは、陸上自衛隊の研究所で秘密裏に開発された生物兵器です。」
東は驚いて言った。
「自衛隊の生物兵器?秘密裏にそんなものを・・・警察とか消防とか、早くどこかに通報しないと・・・」
木村は大声で言った。
「ダメです!言ったでしょう、自衛隊が秘密裏に開発した代物だと。」
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