『永遠の旅人・神無月京介(4)【長野メイ編】』第3章
大人気若手女優・長野メイがバイクで疾走中に、異世界の旅人・神無月京介と大爆走するの巻
第3章 秘密結社
メイが停車すると、謎の集団は彼女の前方に停車した。集団は、あの恐ろしい秘密結社ショッカーだった。メイは驚愕した。
(どうしよう・・・捕まったら改造人間にされてしまう。)
ショッカーの隊長がメイの前にやって来た。
「お前は長野メイだな。」
メイは小さな声で答えた。
「はい・・・そうですけど・・・」
「喜ぶがいい。お前をこれから改造人間にしてやる。改造人間になれば、驚異的な能力を手に入れることができる。不倫騒動などという、くだらないことで悩むこともない。ショッカーのために戦うことができるのだからな。」
「キャーッ!誰か助けてぇ!!」
メイは叫んだ。スマホを取り出して警察に電話しようとした。
ショッカーの隊長は冷酷に告げた。
「ムダなことはやめろ。今は、全ての国民がお前に疑惑の目を向けている。警察に通報しても黙殺されるだけだ。」
メイの表情は絶望で覆われた。
「やめろぉ!ショッカーー!!」
どこからか大きな声が聞こえた。メイはもう一度叫んだ。
「誰かぁ!!助けてぇええ!!!」
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