『永遠の旅人・神無月京介(4)【長野メイ編】』第5章
大人気若手女優・長野メイがバイクで疾走中に、異世界の旅人・神無月京介と大爆走するの巻
第5章 大爆走
京介たちが軽トラックで走っていると、後ろからショッカーが追いかけてきた。メイが運転席の京介に向かって叫んだ。
「京介さーーーん!!あいつらが追いかけてきましたーーー!!!」
「そうですか。じゃあ、荷台にあるバズーカ砲を撃って、蹴散らしてください。」
「私、どうしよう・・・こんなもの・・・撃ち方も分からないし・・・」
京介は驚いた。
「えっ?撃てないんですか?!そうですか・・・じゃあ、もう逃げるしかないなぁ・・・メイさん、しっかりとつかまっていてくださいね。」
京介は軽トラックのアクセルをベタ踏みした。軽トラックの速度がどんどん上がっていく。
ものすごいスピードである。メイは振り落とされないように、歯を食いしばり、必死につかまっていた。
京介たちの軽トラックは、時速300kmで高速道路を疾走していた。京介はつぶやいた。
「これ以上スピードを出すと、メイさんがつかまっていられないだろう。メイさんにバズーカ砲を撃った経験がないとは・・・計算外だった。」
しばらく走ると、ショッカーの姿も見えなくなった。京介は軽トラックを路肩に停車した。
「メイさん、大丈夫でしたか?」
京介は荷台を見て驚いた。メイさんの姿が見えない。
「あれっ、おっかしいなぁ・・・どこかで飛び降りたのかな?」
・『永遠の旅人・神無月京介(4)【長野メイ編】』目次に戻る。