『妖怪保護活動家・氷室忍(3)【妖怪・卵かけババァ】』第4章
妖怪保護活動家・氷室忍が、もっくる新城で妖怪・卵かけババァを退治するの巻
第4章 妖怪・卵かけババァ
氷室はもっくる新城の近辺を歩いていた。この道の駅周辺で、妖怪・卵かけババァがよく出没するらしい。
妖怪・卵かけババァは、おいしいものを食べて幸せそうにしている人を見つけると、生卵を投げつけてくる少し迷惑な妖怪である。
その昔、卵かけご飯が好きなおばあさんがいたのだが、病気になって、好きなものを食べることができなくなり、やがて死んでしまった。
そのおばあさんの無念が周辺の邪気と混ざり合い、妖怪・卵かけババァが誕生したのだ。
「せっかくここまで来たんだから、なにか食べていくか。」
氷室はもっくるに入り、ししラーメンを食べることにした。
ラーメンをおいしそうにすすっていると、向こうから妖怪・卵かけババァがやって来た。
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