『永遠の旅人・神無月京介(5)【久保田アキラ編】』第4章
西三河の美人市長・久保田アキラが奇妙な法廷で、異世界の旅人・神無月京介に弁護されるの巻
第4章 法廷の攻防
検察官が仕切り直して発言した。「裁判長!警察及び検察の捜査により、被告人・久保田アキラがマサチューセッツ工科大学を卒業していないことは明らかです。大学側に照会した結果であります。」
神無月は改めて挙手して発言した。
「みなさん落ち着いて聞いてください。大学を卒業したかどうかが重要なのではありません。大学で何を学んだのか・・・それこそが重要なのではないでしょうか。」
法廷は静まり返った。裁判長が発言した。
「弁護人の主張を認めます。検察は別の主張をするように。」
検察官は改めて主張を始めた。
「被告人・久保田アキラは仕事と偽り、既婚の男性職員とラブホテルに・・・」
神無月は挙手して発言した。
「異議あり!裁判長、検察はラブホテルという言葉を定義することなく使っています。検察はまずラブホテルについて、小学生や中学生にも分かる言葉で定義するべきです。」
裁判長が発言した。
「弁護人の主張を認めます。検察はまずラブホテルについて、小学生や中学生にも分かる言葉で定義してください。」
検察官は激昂して言い放った。
「そんなもの定義するまでもないでしょう!」
神無月も大声で言い放った。
「いい年ぶっこいた大人が、ラブホテルでどんなプレイしようがカラスの勝手だろう!」
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