『スライムハンター・東一郎(4)【科学者との対決】』第2章
鬼畜不倫で全てを失った人気俳優・東一郎が、南信州の山小屋で狂気の科学者と対決するの巻
第2章 衝撃の事実?
東と安藤は、淹れたてのコーヒーを飲みながら話していた。「東さんの淹れたコーヒー、おいしいですね。」
安藤が言った。
「どうもありがとうございます。それより、さっきの話の続きなんですが・・・」
「はい。あいつが東さんに接触したと知り、一刻も早く真実をお話しなければと思い、伺ったんです。突然の訪問、お許しください。」
「いえ、それはいいんですが・・・真実って何ですか?」
東が聞くと、安藤は深刻な表情を浮かべて言った。
「あいつの本当の名前は古田です。自衛隊の研究所で生物兵器を開発していた科学者です。」
「えっ・・・」
東は絶句せざるを得なかった。
安藤の言うことが事実なら、東は今まで、あの木村と名乗る男に騙されていて、その木村こそ研究所の科学者・古田ということになる。
安藤は話を続けた。
「今日はゆっくりお話して、情報交換しましょう。古田は非常に狡猾な男です。あなたは一度、頭の中の情報を整理する必要があります。」
東は混乱していた。もうなにがなんだか分からない状態だった。
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