『スライムハンター・東一郎(1)【南信州の山】』第2章
『鬼畜不倫で全てを失った人気俳優・東一郎が、南信州の山でスライムハンターとしてスカウトされるの巻』
第2章 スライム
「あれはなんだろう?鹿でもないし、猪でもないし、熊でもないし・・・」東は銃を構え、獲物めがけて発射した。
ところが、東が発射した弾丸はその獲物を貫通してしまった。
そのブヨブヨした物体は、東に向かってのそのそと進んでくる。
「なんだあれは・・・なんかのゲームで見たことがあるような・・・スライム?!」
スライムは東に向かってどんどん進んでくる。
「くそっ、どうしよう・・・こんな山奥であんな化け物に食われて、俺の人生は終わるのか。」
東は目を閉じた。
(あの姿に惑わされてはいけない。落ち着くんだ、一郎。心の目で・・・心の目で見るんだ。)
東は心眼で狙いを定め、スライムを狙撃した。ズドーーーン!!!
急所を撃たれたスライムは倒れ、その姿を留めることができずに溶けてしまった。
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