『スライムハンター・東一郎(2)【遠州の湖】』第1章
『鬼畜不倫で全てを失った人気俳優・東一郎が、遠州の湖でエリナに化けたスライムを駆除するの巻』
第1章 浜名湖
東は別班のエージェント・木村と一緒に、浜名湖沿いの道路を歩いていた。「本当に、こんなところにいるんですか?」
東が聞くと、木村は答えた。
「えぇ、この辺でよく出没するらしいんです。」
二人はスライムを探して駆除するために、浜名湖まで来ていた。
「まぁ、焦ることはありません。どこかでうなぎでも食べましょう。」
木村が東に提案した。もうすぐ正午である。
二人は近くにあった定食屋に入り、うな丼を食べることにした。
うな丼を食べながら木村が言った。
「東さん。今回は、前回のように簡単に駆除できないかも知れません。」
東もうな丼を食べながら、木村に言った。
「コアを撃ち抜くのが難しいんでしょ?」
「えぇ、その難しさもあるんですが、スライムにもいろいろなタイプがあるんです。」
「いろいろなタイプ?」
東が聞き返すと、木村が説明した。
「動きが速い個体、力が強い個体、ずる賢く知恵がある個体・・・いろいろです。」
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