『妖怪保護活動家・氷室忍(2)【妖怪・コンドーム】』第2章
妖怪保護活動家・氷室忍が、豊橋の松葉町で妖怪・コンドームを保護するの巻
第2章 妖怪・コンドーム
氷室はポケットから黒い小瓶を取り出すと、不思議な呪文を唱えてその瓶の中に妖怪・コンドームを封印した。「もう大丈夫ですよ。」
氷室がそう言うと、ルナはお礼を言った。
「あ・・・ありがとうございます。突然だったんで、びっくりしました。」
「実は、知り合いの高校教員から相談を受けて、この妖怪を探していたんです。」
氷室はそう言って、黒い小瓶をルナたちに見せた。
ルナの親友が氷室に聞いた。
「一体、その妖怪はなんなんですか?」
氷室は彼女たちに説明した。
「こいつは妖怪・コンドームです。使用後にゴミのように捨てられたコンドームたちの怨念が、凝縮して誕生した妖怪です。豊橋駅前でいたずらをしていて、たくさんの女子高生が被害にあいました。それで知り合いの高校教員から私に相談があって、数週間前から豊橋駅やその周辺でこいつを探していたんです。」
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