『エスパー・伊藤六郎(4)【三神ユア編】』第3章
エスパー・伊藤六郎が熱田神宮で、セクシーな人気タレント・三神ユアに襲われるの巻
第3章 木刀女
伊藤は逃げ出した。超能力が使えないのだ。逃げなければ、木刀で頭をかち割られるだろう。「待ちやがれ!この卑怯者!!」
ユアが木刀を振り回しながら追いかけてくる。
彼女は伊藤の体めがけて木刀を振り回した。
ズッバァアアーーーーンッ!!!
伊藤は間一髪これを避け、彼女の木刀は、伊藤の代わりに石灯籠を真っ二つに切断した。
ドッシーーーン!!!
真っ二つになった石灯籠が、大きな音を立てて崩れ落ちた。
(まずい、このままでは本当に斬り殺される。)
伊藤は必死に走り、ようやく熱田神宮を抜けることができた。しかし、相変わらず超能力は使えない。
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