『スライムハンター・東一郎(5)【南信州の居酒屋】』第5章
鬼畜不倫で全てを失った人気俳優・東一郎が、南信州の居酒屋で別班のエージェントと打ち上げに興じるの巻
第5章 東の今後
あれから数ヶ月が経った。東は今も南信州の山小屋で猟師をしている。
今朝も朝食を準備するために、火を起こしていた。
誰かの足音が聞こえてきた。木村だった。
「やぁ、おはようございます。東さん、相変わらずですね。」
東は木村に言った。
「おはようございます。木村さん、久しぶりですね。ちょうどよかった、今からコーヒーを淹れますよ。」
東と木村はコーヒーを飲みながら話した。
「東さんが淹れるコーヒーは本当においしいですね。」
木村がそう言うと、東は微笑んで言った。
「ありがとうございます。」
木村は単刀直入に聞いた。
「東さん、自衛隊からの仕事の斡旋、断ったそうじゃないですか?」
木村の質問に対して、東は笑って逆に質問した。
「ハハハッ。木村さん、今日はその件を探りに来たんですか?」
木村も笑って言い返した。
「ハハハッ。単なる個人的な興味で聞いたんですよ。」
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