『エスパー・伊藤六郎(3)【弘末リョウコ編】』第6章
エスパー・伊藤六郎が新東名高速道路の事故で、国民的な人気女優・弘末リョウコと出会うの巻
第6章 逃亡者
伊藤はツバサに言った。「研究所に戻って幹部たちに伝えてくれ。私は戦いを好まない。静かに暮らしたいだけだと。」
彼女は伊藤に答えた。
「今回は私の負けだ。あんたの伝言、伝えておくけど・・・無理だと思うよ。あんたの能力は、ちょっと強すぎるんだ。普通の生活なんて、一生無理だよ。」
伊藤は足早に去っていった。ツバサの言うとおり、今後も研究所の追手は彼の捜索を続けることだろう。
しかし、伊藤はあきらめない。本当の自分の人生を。
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