『妖怪保護活動家・氷室忍(6)【妖怪・オッパイ星人】』第3章
妖怪保護活動家・氷室忍が、鳳来寺山で妖怪・オッパイ星人を退治するの巻
第3章 オッパイ星人
龍山は近くの岩に腰かけ、ゆっくりと語り始めた。「私はこれまで研究に人生を捧げてきた。しかし、数年前に体調を崩し、病院の検査で胃癌が発見された。もう末期で手術もできない状態だった。そんなときに偶然、ある妖怪と出会ったのだ。一か八か、私はその妖怪と融合した。そのおかげで私は病気を克服し、今もこうして生きておるのだ。」
龍山はとうとうその正体を現した。妖怪・オッパイ星人である。
氷室は驚いて龍山に言った。
「龍山先生、あなたはなんてことを・・・妖怪に操られて、あの祠を破壊したのですか?」
オッパイ星人は笑いながら答えた。
「祠?あぁ、あれを壊したら、おもしろいことが起こりそうだと思ったからね。でももうそんなこと、どうでもいいんだよ。今はもっと愉快な生きがいを見つけたんだ。そうだ、これからお前もオッパブに連れて行ってやろう。」
氷室は、オッパイ星人に向かって霊丸を構えた。
「動くな!」
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