『エスパー・伊藤六郎(1)【津田アカリ編】』第5章
エスパー・伊藤六郎が大須商店街で、元SKE48のタレント・津田アカリと出会うの巻
第5章 超能力者同士の戦い
ナナセは狼狽した。彼女はテレキネシスで伊藤を攻撃したのに、何も起こらない。
確かに能力を使ったのに、糠に釘を打ったように手応えがない。
「なんで・・・?」
うろたえる彼女に伊藤が説明した。
「君の思考を読んだ上で、君が発動した能力と逆方向に能力を発動し、相殺(キャンセル)したんだ。」
伊藤は逆に、テレキネシスでナナセを攻撃した。彼女は失神し、その場に倒れてしまった。
アカリは驚いて伊藤に言った。
「なっ・・・何が起こったんですか?!」
伊藤はアカリに答えた。
「私がテレキネシスで彼女を攻撃したので、軽い脳振とうで気を失ったのです。」
アカリは驚いた。
「テッ・・・テレキネシス?!」
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