『魔獣送還師・柊慎一郎(5)【松上ユキ編】』第3章
魔獣送還師・柊慎一郎が女優・松上ユキの前で、砥鹿神社に出没したキマイラを退治するの巻
第3章 魔獣送還師
誰かがユキの方に歩いてきた。「大丈夫ですか?」
男はそう言いながら、何か不思議な呪文を唱えていた。
「送還魔法、発動!」
キマイラの死体の下に送還ホールが形成され、死体はそのホールにズブズブと沈んでいく。
死体が完全に沈んでしまうと、ホールは消滅してしまった。
ユキは男にお礼を言った。
「あのー、ありがとうございます。」
男は彼女に言った。
「あっ、あなたは女優の松上ユキさんじゃないですか。お会いできて光栄です。私は柊慎一郎と申します。」
ユキは柊に質問した。
「あの化け物はなんなんですか?あなたが今使ったのは、魔法かなんかなんですか?」
柊は彼女に言った。
「立ち話もなんですから、どこか喫茶店にでも入りましょうか。」
ユキは彼に提案した。
「私、今ちょうどお昼ご飯を食べようと思っていたんです。どこかで一緒に食べましょう。」
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