『エスパー・伊藤六郎(3)【弘末リョウコ編】』第5章
エスパー・伊藤六郎が新東名高速道路の事故で、国民的な人気女優・弘末リョウコと出会うの巻
第5章 本多ツバサ
追手に気づいた伊藤は言った。「さっきの追手か。死にたくなかったら、とっととどっかに失せな!」
伊藤がリョウコの真似をして啖呵を切ると、追手は覆面を取って言った。
「私は本多ツバサ。まだゲームは終わってないのよ!」
ツバサがテレキネシスで伊藤を攻撃した。伊藤はこれを読んで素早く避けながら、テレキネシスで彼女を攻撃した。
ツバサは吹き飛ばされて、ガードレールに体を強打した。
彼女はうめきながら言った。
「いたたたっ・・・ちくしょう、私が二度も負けるなんて。でも、一度目は油断して不意打ちを食らっただけだから、ノーカンだ。」
ツバサは再度、テレキネシスで伊藤を攻撃した。
しかし、何も起こらなかった。伊藤が彼女の攻撃を相殺(キャンセル)したのだ。彼女は驚いて言った。
「すごいね・・・噂は本当だったんだ。こんな芸当できるやつ、初めて見たよ。」
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