『エスパー・伊藤六郎(4)【三神ユア編】』第4章
エスパー・伊藤六郎が熱田神宮で、セクシーな人気タレント・三神ユアに襲われるの巻
第4章 結界
伊藤は考えた。(私の超能力が封じられたのは、多分彼女の能力のせいではない。彼女も超能力を使えないから、木刀を振り回しながら追いかけてくるんだ。)
「待ちやがれぇえーーー!!」
ユアがまだ追いかけてくる。伊藤は能力が少し回復していることに気付いた。
(超能力を封じる、エネルギーの結界みたいなものが張られているんだ。)
彼は辺りを見回した。
(そのような結界を張る装置があるとすれば、恐らく車にでも積んでいるのだろう。)
伊藤は結界の力が弱く、超能力が使えそうな地点を探った。
(ここなら使えるか?!)
ユアが木刀を構え、絶叫しながら斬りかかってきた。
「叩き斬ってくれるわぁああーーー!!」
伊藤はテレキネシスで彼女を攻撃した。ユアは数メートル吹き飛ばされて転倒した。
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