『果てしなきスターレット(4)【赤木メイサ編】』第3章
ノコギリ坂300の黒石マイに狙撃された加賀美俊樹が、緋色のスターレットに乗る謎の女・赤木メイサに救出されるの巻
第3章 スターレット
加賀美は生きていた。スターレットが爆発・炎上する直前に、瞬間移動で逃げ出したのだ。しかし、彼は負傷していた。加賀美はうめきながらつぶやいた。
「うぅーーー・・・ここはどこだ?とっさに瞬間移動装置を作動させたが・・・」
彼は豊川の岸辺にいた。
加賀美は立ち上がり、よろよろ歩きながら岸辺の茂みを抜けていった。
近くに川沿いの道路があった。彼は路肩に座り込んでつぶやいた。
「はぁ・・・これからどうしようか・・・」
向こうから赤い車が走ってきた。緋色のスターレットである。スターレットは彼の前で停車した。
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