『魔獣送還師・柊慎一郎(2)【奄海ユウキ編】』第4章
魔獣送還師・柊慎一郎が女優・奄海ユウキの前で、蒲郡の竹島に出没した巨大タコを送還するの巻
第4章 喫茶店
柊とユウキは喫茶店に入り、コーヒーを注文した。二人は竹島の美しい海を眺めながら、おいしいコーヒーを楽しんだ。
「いい香りですねぇ。」
柊が言うと、ユウキが答えた。
「そうですね。ここは私がおごりますので、いろいろ教えていただけますか?」
柊は笑いながらユウキに言った。
「ハハハッ。ありがとうございます。なんでも聞いてください。あのタコのことですよね?」
ユウキは頷いて柊に質問した。
「あの巨大なタコは何なんですか?あなたはどうやってあれを退治したんですか?」
柊は真面目な顔で答えた。
「あの巨大タコは魔獣の一種です。退治したのではなく、魔法で魔界に送還したんですよ。なぜあんな魔獣が出没したのか、あなたはお知りになりたいんですよね?」
ユウキは真剣な顔で言った。
「はい。教えてください。」
柊は正直に答えた。
「実は、まだ分からないんです。この地方で魔獣が出没するようになったのは、最近のことなんです。」
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