『エスパー・伊藤六郎(5)【橋下カンナ編】』第2章
エスパー・伊藤六郎が名古屋城周辺で、国民的な美人タレント・橋下カンナに襲われるの巻
第2章 NCKの勧誘員
伊藤六郎は今、久しぶりに名古屋城を観光していた。ちょうど今、城内から出て帰るところであった。地下鉄の駅に向かって歩いていると、向こうから鎖鎌を持った女性が歩いてくる。伊藤は嫌な予感がした。
どうやら、結界によって超能力を封じられているようだ。
彼女は伊藤の前で立ち止まった。
「私は橋下カンナ。NCK(日本超能力者協会)の勧誘員です。今日は最後通告に来ました。伊藤さん、能力を有する人間は全て、協会に加入して会費を払う義務があります。会費を払わなければ・・・大変なことになりますよ。」
伊藤はカンナに言った。
「NCK・・・ハルサメ研究所のフロント企業みたいなもんでしょう?残念ですが、そんな協会に加入するつもりはありません。最後通告とおっしゃいましたが、あなたたちは最初から、話し合うつもりなんてないでしょう?」
カンナは鎖鎌を構えて言った。
「そうですか、それでは仕方ありませんね。」
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