『魔獣送還師・柊慎一郎(4)【解決(?)編】』第6章
魔獣送還師・柊慎一郎が豊橋技科大学のキャンパスで、大学時代の先輩・榊原宗一に説教するの巻
第6章 説教
柊は怒った表情で榊原に説教した。「先輩、もういい加減にしてください。今の段階で、私は十分に迷惑を被っているんです。勝手に魔界に潜入するだけでも大問題です。バレたら学会から追放されますよ。魔界の協力者と契約なんてしたら、学会総出で討伐されることになるでしょう。」
さすがに榊原は反省したらしく、小さな声で柊に謝った。
「本当にすまなかった。今後は自重、自制、自粛します。」
柊は、榊原がこの研究を本当にあきらめたのか半信半疑だったけれど、先輩がそう言うのであれば、これ以上は追及できない。
「先輩、頭を上げてください。私も少し言い過ぎました、すいません。」
柊はとりあえず、昔から研究熱心なだけで悪気のない、この先輩を信じることにした。
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