『幽玄鉄道の夜(5)【のんほいパークの人食い恐竜】』第6章
国民的な人気女優・吉中ユリコが、幽玄鉄道の旅人・草野崇とのんほいパークで人食い恐竜を目撃するの巻
第6章 次の駅へ
ユリコは驚いて言った。「そんなおそろしい生物を開発しているんですか!一体なんのために?」
草野はユリコに答えた。
「分かりません。何度も言いますが、今の話はただの推測であり、根拠のない噂です。」
ユリコはため息をついて言った。
「私、近くのホテルで一泊するつもりだったんですけど、次の駅でホテルを探すことにします。」
草野はユリコに言った。
「その方がいいでしょう。」
列車が動き出した。
車窓からは、月明かりに照らされて、美しく幻想的な景色を見ることができる。
先ほどの恐竜騒動が嘘のような静けさである。
今もあの恐竜たちが大暴れして、人間たちを捕食しているのだろうか。
なんだか、全てが夢のようである。
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