『果てしなきスターレット(4)【赤木メイサ編】』第5章
ノコギリ坂300の黒石マイに狙撃された加賀美俊樹が、緋色のスターレットに乗る謎の女・赤木メイサに救出されるの巻
第5章 果てしなきスターレット
メイサは、加賀美をスターレットの助手席に乗せた。彼女はスターレットを運転しながら言った。「まずは怪我を治してください。そうしたら、また新しいスターレットで旅を続けてもらいます。」
加賀美は少し思案してから、口を開いた。
「・・・それは構いませんけど・・・そろそろ、メイサさんの企みの全容を教えてくださいませんか。私は計画の一部しか聞かされていませんから、次から次へと起こる事件やトラブルに右往左往するばかりです。」
彼女は微笑んで言った。
「今は話せないけど、やがてあなたにも分かる時が来ます。それまでは、とにかくスターレットで旅を続けてください。くれぐれも、あなた自身の命を大事にしてくださいね。」
加賀美はつぶやいた。
「スターレット・・・果てしなき旅路・・・か。」
メイサは彼に告げた。
「そろそろ異次元に入りたいから、速度を上げます。未来警察も、あなたの生存に気付いているでしょう。」
メイサの美しい緋色のスターレットは猛スピードで疾走し、やがて前から後ろへまばゆい閃光に包まれた。
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