『果てしなきスターレット(2)【白木花編】』第4章
人気女優・白木花が東栄町で、緋色のスターレットによるひき逃げ事件を目撃するの巻
第4章 統治システム
加賀美は警察官たちに言った。「話すことはそんなにありません。私はただの庶民です。ある富豪のきまぐれで、タイムマシンと瞬間移動装置を手に入れただけです。」
年配の警察官は加賀美に質問した。
「過去の時代に行くのは重大犯罪だぞ。何のためにこんなことを・・・」
加賀美は彼の話を遮って言った。
「スターレットはあきらめますよ。私はただ、未来が全て計算・予測されて、生まれた時に人生が予測・決定されてしまう、政府の統治システムに抗いたかっただけです。」
年配の警察官が、もう一人の若い警察官に目で合図した。若い警察官は、スターレットに乗り込み車内を調べていた。
ドッカァアアーーーーン!!!
その時突然、ものすごい爆発音を立てて、スターレットが爆発・炎上した。
若い警察官は間一髪、車内から脱出したが、上着の一部が焼け焦げてしまった。
加賀美はその隙に、瞬間移動でどこかへ逃げてしまった。
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