『魔獣送還師・柊慎一郎(6)【鱶津エリ(?)編】』第4章
魔獣送還師・柊慎一郎が女優・鱶津エリ(?)の前で、豊川のイオンに出没したケルベロスを退治するの巻
第4章 柊の推測
柊はぶつぶつと何やらつぶやいている。エリは柊に言った。「なにブツブツ言ってんだ。聞こえねーよ!お前、どうすんだよ?」
その瞬間、凄まじいかまいたちの刃がエリの体を切り刻んだ。
「エッ?!」
エリの体は一瞬でバラバラになってしまった。彼は魔法を詠唱していたのだ。
柊は冷酷に言った。
「悪魔は息をするように嘘を吐く。あんたが言うことなんて、どこまで本当か分からないし、それを検討するだけ時間の無駄だ。」
エリは、ものすごい形相で柊をにらみながら言った。
「覚えてろよ!魔界に帰って復活したら、今度はお前を殺しに来るからな!」
柊は無表情で言った。
「そんなに魔界に帰りたいなら、今から送還してやる。このまま魔界に送還したら、多分魔獣に食われておしまいだろう。」
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