『スライムハンター・東一郎(5)【南信州の居酒屋】』第1章
鬼畜不倫で全てを失った人気俳優・東一郎が、南信州の居酒屋で別班のエージェントと打ち上げに興じるの巻
第1章 任務終了
東はスライムに対して銃を構え、狙いを定めた。ズドーーーン!!スライムはコアを撃ち抜かれ、地面に倒れた。
倒れたスライムは、そのまま液体になってしまった。
「東さん、本当におつかれさまでした。」
別班エージェントの木村が東を労って言った。
東が微笑んで木村に言った。
「こいつが最後のスライムなんですよね。」
木村が答えた。
「えぇ、これで最後です。」
ここは長野県と愛知県の県境、すなわち南信州と東三河の境にある山の中。
晩秋の南信州は肌寒く、東も木村も秋冬用のコートを着用していた。
東が笑って言った。
「どこかで打ち上げでもしましょうか?」
木村も笑って言った。
「いいですね、もうすぐ日が暮れます。居酒屋で熱燗でも飲みたい気分です。」
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