『魔獣送還師・柊慎一郎(6)【鱶津エリ(?)編】』第6章
魔獣送還師・柊慎一郎が女優・鱶津エリ(?)の前で、豊川のイオンに出没したケルベロスを退治するの巻
第6章 事後処理
柊は、事件の経緯を全て魔法学会に報告した。学会は、榊原の件については、ただの失踪の可能性もあるのでしばらく様子を見るらしい。
ちなみに、本物の鱶津エリは無事だった。彼女の体を乗っ取ったというのは、あの悪魔の虚言だった。
柊は自室でコーヒーを飲みながら、物思いにふけっていた。
「あれから魔獣事件が起こらないから、あの悪魔が言っていた復活というのはハッタリだったようだ。」
彼は、深いため息をついてからつぶやいた。
「榊原さんの話・・・どこまで本当なんだろう?」
柊は首を振ってから、自省してつぶやいた。
「問答無用で殺していなかったら、騙されていたかも知れないなぁ・・・」
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