『魔獣送還師・柊慎一郎(3)【酒本フユミ編】』第4章
魔獣送還師・柊慎一郎が演歌歌手・酒本フユミの前で、豊根に出没した3頭の巨大オオカミを送還するの巻
第4章 カフェへ
男がフユミに話しかけた。「申し遅れました。私、柊慎一郎と申します。」
彼女は慌てて返事をした。
「あっ、こちらこそ失礼しました。私、酒本フユミと申します。」
柊は少し驚いて言った。
「あぁ、あの酒本フユミさんですか。私、フユミさんのファンです。お会いできて光栄です。」
フユミは柊が差し出した右手を握り、握手しながら言った。
「どうも、ありがとうございます。あのー、お聞きしたいことがあるんですが・・・」
柊は彼女の気持ちを察して言った。
「あのオオカミたちのことですよね。あと、私が使った魔法についても説明しましょう。立ち話もなんですから、カフェでコーヒーでも飲みながらお話しましょう。」
「はい。」
フユミは返事をして、柊と共にカフェに向かった。
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