『エスパー・伊藤六郎(6)【光の教会編】』第4章
エスパー・伊藤六郎が伊良湖岬にある光の教会で、大須のパソコンショップの仕事を斡旋されるの巻
第4章 PCパラダイス
伊藤は大須のPCパラダイスで働いていた。もう数か月が経つけれど、ハルサメ研究所の刺客がやって来ることはなかった。
研究所は、伊藤が発見した新兵器の弱点をまだ改良できていないのかもしれない。
あるいは、研究所は教会に手を出せないのかもしれない。
かなり歴史の古い教会らしいので、バックに有力な政治家でもいるのかもしれない。
いずれにしても、全て伊藤が適当に考えた根拠のない推測で、本当のことは何も分からない。
「まぁ、そんなことどうでもいいや。ずっと夢見ていた、平穏な普通の生活を手に入れたのだから。」
伊藤はパソコンを組み立てながらつぶやいた。
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