『魔獣送還師・柊慎一郎(2)【奄海ユウキ編】』第6章
魔獣送還師・柊慎一郎が女優・奄海ユウキの前で、蒲郡の竹島に出没した巨大タコを送還するの巻
第6章 蒲郡のホテル
ユウキは柊と別れた後に、蒲郡のホテルにチェックインした。今日は蒲郡のホテルで一泊して、明日、東京に帰るつもりである。
彼女は夕食後にホテルの部屋でお酒を飲みながら、もの思いにふけっていた。
(あんな魔獣に出くわすなんて・・・蒲郡の竹島ではなく、日間賀島に行けばよかったのかしら。)
ユウキは首を振ってつぶやいた。
「でも、おもしろかったわ。」
彼女はスマホの連絡帳を確認した・・・彼女より年下のあの男の電話番号を。
「フフフッ。」
ユウキの不敵な笑みは、妖魔のように、妖しく魅惑的であった。
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