『エスパー・伊藤六郎(4)【三神ユア編】』第2章
エスパー・伊藤六郎が熱田神宮で、セクシーな人気タレント・三神ユアに襲われるの巻
第2章 エスパー伊藤
伊藤六郎は今、熱田神宮内を歩いていた。久しぶりに参拝した後に、ブラブラと散歩していたのである。伊藤は、向こうの方から木刀を持って歩いてくる女に気付いた。不思議なことに、彼女の心を読むことができない。
女は伊藤の前で立ち止まって言った。
「あんたが脱走者ね!私は三神ユア。ハルサメ研究所の能力者よ。今からこの木刀であんたを叩きのめして、研究所に連れて帰ってあげるわ。」
ユアはそう言うと、木刀で伊藤に斬りかかってきた。
伊藤はなんとか木刀をかわすことができたが、心が読めないのでいつまでも避けきれないだろう。
彼はテレキネシスで彼女を攻撃しようとした。しかし、不思議なことにテレキネシスが発動しない。
「?!」
伊藤が不思議そうな顔をしていると、ユアが得意そうな顔で言った。
「私の能力の方が上みたいね。あんたの超能力、私には効かないよ!」
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