『エスパー・伊藤六郎(2)【ユウコリン編】』第4章
エスパー・伊藤六郎が名古屋の広小路通りで、不思議ちゃん系アイドル・ユウコリンと出会うの巻
第4章 異星人との戦い
アリスが激昂して言った。「自分勝手な異星人め!そんなことはさせないわ!!」
アリスはテレキネシスでユウコリンを攻撃した。
ユウコリンは素早い動きでこれを避け、驚異的なジャンプで近くの歩道橋に飛び乗った。
アリスの放ったテレキネシスは郵便ポストを直撃し、郵便ポストは大きな鉄球がぶつかったように丸く大きくへこんでしまった。
スズがアリスに言った。
「お姉さま、気をつけて!」
その瞬間、ユウコリンの右手が変形して触手となり、アリスに向かってものすごいスピードで伸びてきた。
「危ない!」
伊藤はテレキネシスでアリスを弾き飛ばした。アリスは数メートル先の歩道上で転倒した。
ユウコリンの触手はアスファルトにめり込んだ。
伊藤がアリスを弾き飛ばしていなかったら、ユウコリンの触手は彼女の体を貫いていただろう。
「なかなかやるじゃない。」
ユウコリンは余裕の笑みを浮かべながら言った。
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